岡本倫短編集 Flip Flap 感想(ネタバレ無し)

感想が腐る前にこの事は書かなければならないと思う。

岡本倫先生の短編集Flip Flap が 3/18 に発売されました。この感想を書きます。

岡本倫短編集 Flip Flap (愛蔵版コミックス)

岡本倫短編集 Flip Flap (愛蔵版コミックス)

箱入りの本で、「Allumage SIDE」と「Flip Flap SIDE」の2冊本です。帯の推薦状は富樫義博です。

Flip Flap SIDE」の収録作品は以下になります。

「Allumage SIDE」の収録作品は以下になります。

  • アルマージュ
  • レジストラ
  • カリエラ
  • デジトポリス
  • MOL
  • メモリア


Flip Flap SIDE」は初期、デビュー前等に書かれた作品が収録されています。まだ上手いわけではないのですが、岡本倫先生の出発点を見る事ができます。

「Allumage SIDE」は前連載作品、「エルフェンリート」の前後に書かれた作品です。格話の完成度の高さはすばらしい。

ちなみに「Flip Flap SIDE」収録の「エルフェンリート」と前連載作品の「エルフェンリート」はまったく別の話です。


岡本倫先生の特徴は、話の開始数項目の絵が非常に印象的だと言う事です。アルマージの2項目、レジスラは1項目、カリエラは扉絵(1項目)、メモリアは4項目、MOL4項目、デジトポリスは扉絵(2項目)、は非常に印象的です。物語のすべてを語っている。

そしてすばらしいラスト。メモリアなんてすごい。なんでこの1項目でこの4項目になり、それがこのラストになるのがさっぱりわからないけどすばらしい。


内容は読んでもらえるとそのすばらしさが理解できると思います。


岡本倫先生は物語だけでなくコメントも冴えわたっています。作品の間にコメントがあるわけですが、そのすばらしい哀愁感に涙と感動をしない者はいないでしょう。


本当にすばらしい作家です。


同時発売の「ノノノノ 1巻」もそのすばらしさは飛び抜けています。ぜひ読んでみてください。

ノノノノ 1 (ヤングジャンプコミックス)

ノノノノ 1 (ヤングジャンプコミックス)