誰が教育を行なうのか

はてなGoogle のようないわゆるWeb系サービス企業と既存 SIer との違いは「教育」であると思っている。
id:hatenadiary:20060116 とか id:masanobuimai:20060213 とかSIer的手法に批判的な人がかなりいる印象だけど「教育」という視点を忘れているとしか思えない。


いったい誰が教育をするのだろうか。


ひげぽん氏( id:higepon )は現在はてなの社員らしいですが、 OSをつくろうpart2 このスレッドを立てた時のひげぽん氏をはてなは採用したのか?

おそらく雇わなかったと思うぞ。そしてOSを作ろうって意欲が最初からあったのか?どっかの会社の禄を食んでいて、その会社の中で教育されたんじゃないのか。

教育と言う意味で id:habuakihiro:20060212 の 採用条件などは決してSIer的ではない。はてなGoogle に極めて近い。だって意欲がある前提だもの。


SIerは意欲も教育できなければならない!


当然の事ながらプログラム未経験者は極めてプログラムに関して無知である。よってSIerは未経験者を教育する体制を持たなければならない。

経済産業省のシステムインテグレータ登録制度(SI制度)においその登録条件の中に

より良いサービスを提供するため、どのような人材育成を行っているかも考慮します。

の一部を持って教育の充実を明記しているのも当然である。

SIer はその根源として、知識も意欲も気概もない人間を採用し、知識と意欲と気概を「教育」できなければならないのである。
そういった体制を維持できなればならないのである。


しかし、教育が本当に充実している事はない。よって現場の人間がそれ以後に来る人間を教育する必要がある。
自分が去った後に来る人間を教育しなればならないのである。
自分が去った後に来る人間は当然ソースコードなど読めない!だって自分だって初めて現場に来た時は読めなかったのだから!
だから「変数を宣言する」って書いてやる。だって自分がそのコメントでプログラム言語を初めて学んだのだから!

これが教育である。

自らのソースで後輩(他社のかもしれないが)を育てるのである!


大学で教育されているはずだ?
そんなわけあるかボケ。

SIerは採用時、大学では一切教育されていない前提で採用する!これは本当だ!
人事の人間は一切そんな事期待してない。
そのための教育体制なのだ!


SIerの本質は育てた人材に育てられたという意識を持たせない事だ。
本気で教育するが、恩は受けさせない。
それが親としての存在なのだ。


SIerは世界に子供を産み育てる事ができる。

Web系サービス会社は本当に子供が産めるのか?
子供産んでも育てられるのか?
育った人間しか受けいれられないなら、SIerとWeb系の対立と溝が今後も深まるに違いない。

ちなみにこのエントリーはネタである。